
訪問リハビリで部屋に伺いました。エアコンはついていません。水分も飲んでいません。大変な事態です。今の状態を確認するのに✳︎ツルゴール反応✳︎を確認です!!
✳︎ツルゴール反応:皮膚をつまんで離した際に、元の状態に戻る速さで脱水状態を評価する簡易的な触診法です。皮膚の弾力性(張り)を確認するもので、2秒以上元に戻らない場合、水分不足(脱水)が疑われます。高齢で皮膚がたるんでいる場合は手の甲の皺を伸ばすために手をグーにして実施。

その日の気温は38℃。
私が訪問リハビリで回った6件の家の高齢者6人が全てツルゴール反応陽性です…
クーラーを高齢者につけてもらうことに加えて、水分補給を同時に行うことが重要なのです!
まずは自分の状態をわかってもらうところから(脱水)
脱水症の症状のチェックはツルゴール反応の他に
①口腔内が乾燥している
②脇に汗をかいていない
とあわせてチェック。
脱水症は熱中症の主要な要因の1つです。

あれ、脱水症と熱中症って何が違うのでしたっけ?
熱中症と脱水症の違い
- 原因:
- 熱中症: 高温多湿な環境下で体温調節機能が働かなくなること
- 脱水症: 水分と塩分の不足(気温は関係ない)
- 症状:
- 熱中症: 倦怠感(休息しても治らない慢性的な病的な疲労)、めまい、立ちくらみ、吐き気、意識障害、けいれんなど
- 脱水症: 体のだるさ(一時的な肉体・精神疲労)、立ちくらみ、口の渇き、皮膚や口唇の乾燥、食欲不振など

詳細に見ると症状は違うけど、熱中症と脱水症の症状はほとんど同じに見えるね。脱水症はどんな気温でも起こるけど、熱中症は高温多湿の環境下でのみ。
- 重症度:
- 熱中症:
軽度から重度まで幅広く、重症化すると意識障害やけいれん、高体温などを引き起こし、生命に関わる場合もある - 脱水症:
軽度から重度まであり、重症化すると血圧低下、頻脈、意識障害などを引き起こす
- 熱中症:
- 体温:
- 熱中症: 体温が上昇する
- 脱水症: 体温が平熱の場合もあれば、微熱が出る場合もある
熱中症の重症度に応じた症状例:
- 軽度: めまい、立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の痙攣、吐き気、倦怠感など
- 中等度: 頭痛、吐き気、嘔吐、脱力感など
- 重度: 高体温、意識障害、全身のけいれん、死に至る場合もある
脱水症の重症度に応じた症状例:
- 軽度: 口の渇き、体のだるさ、立ちくらみ、皮膚や口唇の乾燥など
- 中等度: 食欲不振、脱力感、血圧低下、頻脈など
- 重度: 意識障害、血圧低下、頻脈、ショック状態など
熱中症と脱水症の関連性:
脱水状態になると体温調節機能が低下し、熱中症になりやすくなる
→脱水症が進行で熱中症の症状である高体温や意識障害などを引き起こすこともある。

熱中症と脱水症は、どちらも高温環境で起こりやすい症状。
熱中症は気温が低いところでは関係ない。
脱水症は水分と塩分の不足が原因で、
熱中症は体温調節機能の障害が原因です。
熱中症は、高温多湿な環境で体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が上昇することで起こる健康障害の総称です。
脱水症は水分と塩分の不足が原因で中等度以上の症状では食欲不振による、食事中の水分摂取も困難です。重症化はさらに悪循環となってしまいます。
脱水症に必要な水分量は1.2ℓ

1日に必要な水分は食事1ℓと飲み物1.2ℓ〜1.5ℓの合計で2.5ℓ。
200mlのコップでは以下のコップの大きさで6杯飲む必要があります。
午前3杯、午後3杯です。

これって本当に実行している人はどの程度いるでしょうか?
成人の方でもこんなに飲んでない人はいないのでは?
高齢者は水分摂取を促しても喉が渇きがわかりにくいのですから。
余計に水分を飲むのは難しいのです。
おすすめの水分摂取方法
飲み物はとにかくなんでも良いと思います。
自分の好きなものを最初は飲んでもらって、そこから飲み物の種類を変更を勧めたり、水分摂取のタイミング、夜におしっこで起きる時の対応について徐々に移行していくのが良いと思います。
保存容器を工夫してもらうことも有効です。これは炭酸も入れることができる水筒です。
まとめ

高齢者、脱水症の疑いがある人が多い。そこに熱中症が起こることもある。
脱水症で食欲不振の症状まであると、さらに食事による水分摂取困難による悪循環。
高齢者にクーラーをすすめるだけでなく、飲み物は1日に1.2ℓの水分摂取が必要。
高齢者に水分摂取をすすめるのは容易ではなく、個別性も高い。
とにかく最初は好きな飲み物を飲んでもらうところから。

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