高齢者の熱中症は特徴があります。
それは
・気温が高い8月ではなく、暑くなり始めに救急車で運ばれる人が多いこと。
・熱中症は屋内で発生すること。
訪問看護における熱中症の啓発活動は、予防効果を高めるうえで非常に重要な役割を果たすと考えられます。
2025年訪問リハビリで在宅の熱中症の調査を実施
訪問リハビリにおいて運動療法を安全に実施するためには、この時期の熱中症予防が前提条件として不可欠です。
熱中症の疑いがある方に運動療法はできません。
そこで、訪問看護を利用する高齢者において、熱中症の発症状況や、水分摂取量・生活環境などの関連要因について調査を行うこととしました。
調査期間は2025年7月8日〜7月16日。
調査内容は
・年齢
・外気温
・室内温度
・室内湿度
・WGBT
・水分摂取量
・ツルゴール反応(本人・介護者)
・水分摂取のタイミング
調査結果(まとめ)
・ツルゴールは16人中11人が陽性
・ツルゴール反応は本人も含め家族も陽性の場合がある
・水分が飲めている人は自分の手の届く場所に飲み物を置いている場合のみ
・加齢に伴い水分摂取量は低下する傾向にある。これは、口渇感の低下により自発的な水分摂取が遅れ、「喉の渇き」を指標とした摂取では必要量に達しないためである。

その後、
調査を行ったことで高齢者の水分摂取への意識向上により、水分摂取量は増加した。
結論、調査を行い問題意識を共有することで訪問看護の全利用者の熱中症予防となる。
今年も気温上昇に合わせて調査を開始
これは現在の気温。

徳島県の気温:気象庁より
調査期間は急激な気温上昇が見込まれる5月18日から5日間。
今回の調査目的は調査することで高齢者自身の熱中症の理解を深める。つまり、教育を兼ねた調査を行いました。
調査内容は
- 口の中・唇・舌の乾燥: 唇がカサカサしている、唾液が少なくなっている、または口の中がねばついていないか。
- 脇の下の乾燥: 通常は湿り気がある脇の下が乾いていないか。
- ツルゴールサイン: 手の甲の皮膚をつまんで離したとき、元の状態に戻るまで3秒以上かからないか。
- 爪の赤み(爪押しテスト): 親指の爪を5秒間押して離した後、赤みが戻るまで3秒以上かかっていないか。
- 尿の変化: 尿の色がいつもより濃い黄色や茶褐色になっていないか、または尿の回数や量が極端に減っていないか。
- 体温・意識の変化: 37度前後の微熱がある、なんとなく元気がない、ぼーっとしている、つじつまの合わないことを言っていないか。
水分摂取の習慣
- 摂取量の目安: 食事以外に、飲み物として1日1.2L(コップ約6〜8杯分)を目標に飲めているか。
- 飲むタイミング: 起床時、食事、入浴前後、寝る前など、喉が渇く前に決まったタイミングで水分を摂っているか。
- 手の届く範囲: 過ごす場所(食卓や枕元など)に、いつでも飲めるよう飲み物が準備されているか。
- 心理的要因: トイレが近くなるのを嫌がって、あえて水分を控えていないか。
さらに、上記の資料も合わせて提示し本人・家族に説明を行いました。
調査結果は
・熱中症の症状がある人は0人
・1日の水分摂取量1.2Lを飲めている人は14.3%
・手の届くところに水分を置いている人は水分摂取量が多い
・トイレが気になって飲めてない人は改善を望まない傾向(ポータブルトイレの設置希望者0)
今後も啓発活動を継続し、救急車での搬送0:リハビリ効果の最大化を目指します
今後も水分摂取量の調査は継続します。
日本の酷暑はこれからです。
高齢者の在宅生活において水分摂取方法の確立が、命を大事にすることにつながると思います。

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