スマホ教室で起業しようと相談した理学療法士は、相談した担当者にボコボコにされる夢を見る。

徳島で暮らす、シニア世代のあんしん生活ガイド

先週、起業できないかと考えて、起業の仕方を教えてくれる団体にアポイトメントを取り担当者を付けてくれ、午前中に会いました。

担当者は40歳半ば〜50歳代の男性で「もっと具体的な数字を提示できるように活動してから来いよ!!」と叱責をうけました。

(本当はそんなことはなく、かなり言葉を選んで伝えてくれる優しい担当者でした。)

起業の内容は高齢者へのスマホ教室。

体がだんだん動かなくなってくるのであれば、機械に働いてもらおう

この方法しか、高齢者は選択肢は無いからです。

夫婦で生活していても、いずれはどちらかが調子が悪くなる。

そうなれば、「免許は返納している。」「買い物はどうする。」「介護保険があるか!!あれ、介護保険で全然カバーできない…。」「どうしようか…。」

徳島でマンションに住まわれている女性高齢者の1例

2階のマンションに住む高齢の女性は1人暮らしで、そのマンションにはエレベーターはありません。高齢女性は足が悪く階段では降りられない状態です。そのため、部屋から半年以上出たことはなく、生活必需品を入手する方法は、2週間に1度娘が代わりに買い物に行ってくれる方法だけです。

夏になると、電気代がもったいないのでクーラーはつけていませんでした。

そんな生活を続けていると、最終的に熱中症となり、救急車を呼ばないといけない状態になってしまいました。

病院に運ばれた後はもっと悲惨で、足が悪いため階段が登ません。マンションの部屋にも帰れず路頭に迷ってしまいました。

その後どうなったかはわかりませんが、娘に部屋までおんぶして帰ってもらったのでしょうか?

病院や救急隊員は帰りはどうにもしてくれませんから。

そこでスマホ

そこでスマホです。

90歳以上の方となると、要介護2以上の認定を受けている方が一気に増え、半数以上を占めます。「要介護2以上」つまり歩くことに障害がある方がほとんどということです。

つまり、部屋から出ることがほとんどなくなってきます。

部屋から出られなくなる→社会との繋がりの減少→生きる目的がなくなる→

こうなってくると、訪問した場合に「ワシや生きとったって仕方ないけんなぁ。」と言う方になります。

スマホだけでは全ての問題は解決できないと思います。しかしながら、スマホによる社会との繋がりやそこで出会った人にアドバイスをもらうなど、他にもっと良いきっかけを作れたと思います。

スマホ教室

なので、

スマホを使えない、

または使っていても使いこなせていない人を対象に、

私は担当者にプレゼンをするため、スマホで生活の質の向上を目指すお手伝いをする。といった内容を40枚くらいにまとめてプレゼン?(ほとんど読んでもらっただけ)しました。

プレゼンを受けて、担当者が考えた大きな問題点を2つまとめると

①本当に需要があるのかどうか

②サービスの内容が薄っぺらい

という事でした。

ぐうの音も出ない、的を得た回答です。さすが経済産業省の職員…

①需要があるのか?

需要に関して、

スマホを使わず生活できている世代に、スマホの必要性を伝えることは難しい…

歳を重ねると新しいものにチャレンジできない人が多いと思います。

今でこそ普及したETCのように、「わざわざETCを購入して工賃まで払うのは面倒」。「今まで無くてもなんとかなったじゃないか。」、「手渡しでお金を払えばいいじゃない」と私もETCに対して思っていました。

ちなみに、ETCは普及率が80%に達するまで10年程度かかっています。

普及を目的に、最初は法人向けの【大口 多頻度割引制度】の後押しもあったようです。

80歳以上の人はスマホどころか携帯もいらないと言う声を聞くことがあります。

スマホは使ってみると文字入力は思うようにいかず、設定も面倒で、迷惑メールや電話が可かかってきていいことは一つもないと言われる始末です。

この突破口は1つで。

孫さんから誕生日にお祝いの連絡がくる場合など、コミュニケーションツールとして使用している方はスマホの使用頻度が高いように感じています。はっきりいって、生活のために使う動機があるかたはほとんど見たことが無いような。

話はそれましたが、需要はあると思います。

高齢者独自の使い方が必ずあります。自治体が積極的に活動している場合もあります。スマホの購入費用を補助してくれたり、スマホ教室を開催していたり。

徳島市はスマホ教室はありませんでした。

②内容が薄っぺらい

他の人はともかく、スマホ教室は高齢になった自分に必要なことなのでしょうか?

ちょっと自分でシュミレーションしてみましょう。

90歳の私。90代はほとんどの人が歩くことに障害があります。

となると、生活の中心は家です。

ベッドの周りがほとんどです。

私の趣味は家庭菜園…

患者さんを思い出すと、家庭菜園が理由で膝や腰が痛いと、整形外科クリニックに大勢の人が診察に通っている姿を思い出します。

つまり、90歳の私は園芸を卒業です!!(涙)

スーパーで買えばもっと安く手に入る野菜を、病院に通院してまで作る…。これは誰にとって良いのでしょうか?

趣味なのでいいじゃないかと言う声もあると思いますが、自分が納得できません。

整形外科の診察室で先生に日常生活動作を見直すように諭され、リハビリで指導を受けてこいと言われます。リハビリの職員に日常生活でのリスクと膝や腰のストレッチ・筋トレを教えてもらう様になります。

元理学療法士に現役理学療法士が指導する。ツッコミがツッコミにツッコまれているのです。訳がわかりません。医療は進んでも根本は同じです。痛い原因が家庭菜園であるのですから、家庭菜園へのテコ入れは必須なのです。

現役理学療法士はこちらに迷惑かけてんじゃないよと腹の底で思っていることに、元理学療法士は気づかないフリをしないといけません。

そこまでして家庭菜園はできませんよね!!(2回目:涙)

となると、新しい趣味を始める。または諦めるしか無いでしょう。

他の90代の方を思い出してみる

私が知ってる90代の人はどうしているでしょうか。

テレビを見ている方がほとんどです。さらに90代の男の人はテレビをつけて見ずに寝ているかたが多いです。

テレビも面白くないと。

でも何にもすることが無いのでつけてはいると。同じ男として自分の老後をしっかり考えないと思うほど家で生産性のある事をするのは難しい。仕事がない男の老後は寂しい様です。

若い時から仕事に一生懸命生きて、家でいることは少なく、

家事もしたことがないので、家ですることがないのです。

そう言う方は、家でいると奥さんに嫌味を言われます。

しかしながら、奥さんが言うことは正論です。

スマホを使って、YouTubeでも見れたなら、奥さんが喜びそうな情報収集ができたかもしれません。新しい趣味も見つけられるかも。

国民全体の幸福をスマホで追求することは、多岐にわたる90代の生活を考えると的を射ていません。それよりも、スマホを通じて個人の幸福を追求することの方が重要だと考えられます。

話は遠回りしましたが、まとめ

スマホは便利だし必要。

誰でもそう思っています。

しかしながら、高齢者がスマホを使用する際の納得する動機と言うのは

個人個人の深い問題で、

大多数がこういう動機でスマホを使っていますよとGoogle検索で出てくる答えや数字は本質を捉えていないように思えます。

つまり起業相談した担当者が私に言う「もっと具体的な数字を提示できるように活動してから来いよ!!」は本質を捉えているのです。

いい勉強になりました(反省)。

と言うわけで、私自身で色々な活動を考えています。

今回の投稿の内容を見てアドバイスや

実際活動している方からのお声がけでも、

なんでも参加したいとも思っていますのでよろしければご連絡ください。

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