腱板断裂を見逃さないために。症状・セルフチェック・受診タイミング。

【徳島限定】シニアあんしん生活

最近、肩が上がりにくい。でも年齢的に五十肩かな…

そう思っている人は少なくありません。

実は、肩の痛みの原因として非常に多い「腱板断裂」は、決して珍しい疾患ではありません。

一般住民を対象にした研究では、腱板断裂は 全体の約22%に存在 し、年齢とともに増加することがわかっています。さらに、50代では約10%、60代では15%以上に見られるという報告もあり、「誰にでも起こりうる変化」の一つとされています。

しかも驚くべきことに、腱板断裂の約6割以上は「自覚症状がない」状態で存在することも知られています。つまり、痛みが出て初めて気づく頃には、すでに断裂が進んでいる可能性もあるのです。

腱板断裂の症状とは?

腱板断裂は、初期には「よくある肩こり」や「四十肩」と間違われやすく、気づかれにくいことがあります。しかし、いくつか特徴的な症状があります。

よくある症状

① 腕を上げると痛い・途中で止まる

腕を横から上げる動作や、高い場所に手を伸ばすときに痛みや引っかかる感じが出ることがあります。

② 夜間痛(寝ていると痛い)

横向きで寝ると痛む、寝返りで目が覚めるなど、夜間の痛みは腱板断裂でよく見られる症状です。

③ 力が入りにくい

痛みだけではなく、「力が抜ける」「支えられない」と感じる場合があります。ペットボトルやフライパンなど、軽い物でも持ちにくいと感じることがあります。

④ 腕が上がらない(挙上困難)

痛みだけでなく、筋肉の機能低下によって腕が十分に上がらなくなることがあります。

⑤ 痛みが強くないケースもある

腱板断裂は、必ずしも強い痛みが出るとは限りません。症状が軽くても断裂している場合があります。


腱板断裂と四十肩の違い(簡単に)

  • 四十肩:関節が硬くなり、全体的に動かしにくい
  • 腱板断裂:特定の動きで力が入りにくいことが多い

ただし、症状だけで判断することは難しいため、自己判断はおすすめできません。


病院を受診した方がよいサイン

次のような症状がある場合は、一度整形外科で相談することをおすすめします。

受診の目安

① 肩の痛みが2週間以上続いている
② 腕が上がらない、または途中で止まる
③ 夜間痛で眠れない
④ 力が入りにくい、物を持ちにくい
⑤ 転倒やケガの後から症状が出た
⑥ 痛みは軽いが動かしにくさが続く

特に「力が入りにくい」という症状は、腱板の機能低下の可能性があるため注意が必要です。


なぜ早めの受診が大切なのか

腱板断裂は、時間とともに断裂が大きくなる場合があります。また、放置すると筋肉の変性や萎縮が進み、治療の選択肢が限られることもあります。

一方で、早期に状態を確認し、適切なリハビリや生活改善を行うことで、手術をせずに改善するケースも多くあります。


まとめ

腱板断裂は特別なケガではなく、50代から増え始める身近な肩のトラブルです。「年齢のせい」「肩こりだから大丈夫」と思い込まず、症状が続く場合は早めに専門家へ相談することが、将来的な痛みや機能低下を防ぐ第一歩になります。

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