
2026年の診療報酬改定が予定されていますが、
「医療費は上がるの?」「患者の負担は増えるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、診療報酬改定だけで患者さんの自己負担割合(1割・2割・3割)が一律に上がることはありません。
ただし、医療の点数が見直されたり、受ける医療や支援の内容が増えたりすると、結果的に支払額が少し変わる場合はあります。この記事では、診療報酬改定が患者さんの支払いにどのような影響を与えるのかを、できるだけ分かりやすく解説します。
- 診療報酬改定で患者さんの支払いはどう変わるの?
- ① まず知っておいてほしいこと
- ② 患者さんの支払いが変わる可能性がある具体例
- ③ 多くの患者さんにとって大切なポイント
- ④ 不安なときはどうすればいい?
- ⑤ リハビリはどうなる?
- ⑥ 高齢でも、認知症があってもリハビリの成果が評価されやすくなります
- ⑦ ベッドの上だけの体操より「立つ・歩く」など生活動作が重視されます
- ⑧ 入院したらできるだけ早くリハビリを始める方向に
- ⑨ 土日・祝日もリハビリが続きやすくなります
- ⑩ 退院前・退院後の説明や支援がこれまで以上に大切になります
- リハビリ専門職の関わりが制度として明確になります
- 飲み込み(嚥下)のリハビリも受けやすくなる可能性があります
- 【まとめ】ご家族が知っておきたいこと
診療報酬改定で患者さんの支払いはどう変わるの?
結論
診療報酬改定だけで、急に医療費が大きく上がることは基本的にありません!!
ただし、状況によっては 「結果的に負担が増える場合」 もあります。
① まず知っておいてほしいこと
診療報酬改定とは?
- 病院や診療所が
医療行為に対して国からもらう「値段の見直し」です。 - 患者さんの
自己負担割合(1割・2割・3割)を直接変える制度ではありません。
👉 そのため
「改定=すぐに自己負担が上がる」ではありません。
② 患者さんの支払いが変わる可能性がある具体例
ケース①:医療の「点数」が上がった場合
- 同じ治療でも
医療の点数(価格)が少し上がることがあります。 - その場合、
自己負担は「割合分だけ」少し増えることがあります。
📌 例(3割負担の場合)
- これまで:1万円 → 支払い3,000円
- 改定後 :1万1,000円 → 支払い3,300円
👉 数百円程度の変化になることが多いです。
ケース②:入院や治療内容が増えた場合
- リハビリが充実する
- 退院前後の説明や支援が増える
など、受ける医療の内容が増えると、その分の負担が出ることがあります。
👉 ただし
「必要な支援を受けた結果の増加」 という側面があります。
ケース③:高額療養費制度の見直しがあった場合
- 医療費が高くなったとき、
一定額以上は払わなくてよい「高額療養費制度」があります。 - この 上限額が見直されると、負担が増える人が出る可能性があります。
⚠️ これは
診療報酬改定とは別の制度ですが、
同じ時期に議論されるため注意が必要です。
③ 多くの患者さんにとって大切なポイント
✔ 自己負担割合(1~3割)は基本的に変わらない
✔ 数百円~数千円単位の変化が中心
✔ 高額な医療は上限制度で守られる
✔ 内容が充実した分の負担増というケースもある
④ 不安なときはどうすればいい?
- 医療費が心配なときは
病院の相談窓口・医療ソーシャルワーカーに相談してください。 - 収入や状況に応じた
負担軽減制度を案内してもらえることがあります。
⑤ リハビリはどうなる?
まず結論から
👉 今回の改定のポイントは一言で言うと
「年齢や病気に関係なく、“生活がよくなるリハビリ”を重視する」 という流れです。
⑥ 高齢でも、認知症があってもリハビリの成果が評価されやすくなります
これまで
- 高齢(例:80歳以上)
- 認知症がある
といった理由で、
リハビリの改善評価から外される仕組みがありました。
今後は年齢や認知症の有無に関係なく、
「どれだけ良くなったか」を見る方向に変わります。
🔹 ご家族にとって
「高齢だから仕方ない」と言われにくくなります。
⑦ ベッドの上だけの体操より「立つ・歩く」など生活動作が重視されます
これからはリハビリの時間や回数よりも
できるようになった動作
が重視されます。
例
- 立ち上がれるようになった
- トイレに行けるようになった
- 歩行が安定した
🔹 ご家族にとって
退院後の生活をイメージしやすくなります。
⑧ 入院したらできるだけ早くリハビリを始める方向に
病気やケガで入院した直後から、
早めにリハビリを始めることが評価されます。
🔹 ご家族にとって
- 体力低下を防ぎやすい
- 寝たきりの予防につながる
というメリットがあります。
参考
https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/1815
⑨ 土日・祝日もリハビリが続きやすくなります
これまでリハビリは
「平日のみ」が多い状況でした。
今後は
土日・祝日も含めて継続できる体制が評価される方向です。
🔹 ご家族にとって
- 週末に状態が悪くなりにくい
- 回復のスピードが落ちにくい
といった利点があります。
参考
https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/1815
⑩ 退院前・退院後の説明や支援がこれまで以上に大切になります
退院前に
- 家での動き方
- 注意点
- 介助のポイント
などを しっかり説明すること が重視されます。
🔹 ご家族にとって
退院後の「どうしたらいいの?」が減ります。
リハビリ専門職の関わりが制度として明確になります
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が
- 生活を見据えた支援
- チーム医療への関与
を行うことが、制度上も整理されます。
🔹 ご家族にとって
「誰に相談すればいいか」が分かりやすくなります。
飲み込み(嚥下)のリハビリも受けやすくなる可能性があります
飲み込みの訓練について、
専門職の配置基準が柔軟になる方向です。
🔹 ご家族にとって
食事や誤嚥への不安を相談しやすくなります。
【まとめ】ご家族が知っておきたいこと
✔ 年齢や認知症があっても、改善が評価される
✔ 生活につながるリハビリが重視される
✔ 退院後の生活を見据えた支援が強化される
✔ 週末も含めてリハビリが続きやすくなる
最後に
今回の診療報酬改定は、
「退院したあと、できるだけその人らしく生活できること」
を大切にする方向への変化です。

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