高齢の方とお会いする中で、「らくらくホン」を使いこなしている方をあまり見たことがありません。
私は普段iPhoneを使っていますが、ある時、利用者の方に頼まれて「らくらくホン」を操作してみました。ところが、簡単なはずなのに、すぐには使い方が分からず戸惑ってしまいました。
誰にでも使いやすいように作られているはずの「らくらくホン」なのに、実際にはそう感じられなかったことに、ちょっと意外に思って。シンプルで直感的な操作性であることが高齢の方には重要と思うのです。ユーザーのわがままをもっと取り入れて欲しい所です。
その時は「らくらくホン」で画像を送ることを頼まれたのですが、家族にLINEの機能を制限されていたことや、メールやその他の転送も制限されており画像を送ることができませんでした。
80代や90代の家族がスマホを使うことによってトラブルに巻き込まれることを嫌がるケースは多く見られます。それに関しては、家族は皆さんそう思うでしょう。そういった事件は後を絶ちませんから。
らくらくホンを高齢者の方におすすめしない理由はいくつかあります。
1. 機能が限定的で、できることが少ない
らくらくホンは、通話やメールなど最低限の機能に特化しているため、スマートフォンが持つ多くの便利な機能を活用できません。たとえば、オンラインショッピング、ビデオ通話、地図アプリなどは使えない、または使いにくいことが多いです。これは最新の機種で改善されましたが、旧らくらくホンを使用している方はこのような場合があります。
- 生活の利便性が向上しない: スマホのメリットである「買い物代行」や「交通費の節約」といった恩恵を受けられません。
- 新しい楽しみを見つけづらい: YouTubeで好きな動画を見たり、趣味の情報を調べたり、といった操作がわかりにくい設計です。
2. デジタル社会からの孤立を招く
現代の多くのサービスは、スマートフォンでの利用が前提となっています。らくらくホンでは、こうしたデジタル社会の恩恵から取り残されてしまうリスクがあります。
- 情報格差: 災害情報や行政からの重要なお知らせが、アプリやウェブサイトで発信されることが増えています。らくらくフォンでは、リアルタイムでこうした情報を得ることが難しいです。
- コミュニケーションの制限: LINEのような無料のメッセージアプリやビデオ通話が使えないため、遠方の家族や友人とのコミュニケーションが希薄になりがちです。
3. 操作性のメリットは限定的
らくらくフォンの最大の魅力は「操作の簡単さ」ですが、現在のスマートフォンも、設定や工夫次第で十分に使いやすくできます。
iPhoneで代用できるか
- iPhoneの「拡大表示」: 文字やアイコンを大きく表示する機能があり、らくらくフォンと変わらない見やすさを実現できます。
- シニア向けの機能: 多くのスマホには、簡単な操作モードや音声入力機能が搭載されています。
- スマホ教室の普及: 各自治体や携帯キャリアがスマホ教室を開催しており、使い方を学ぶ機会が増えています。
こうしたサポートを活用すれば、一般的なスマホでも安心して利用を始められます。
結論として、らくらくフォンは「スマホへの不安が大きい方」の一時的な選択肢としては有効です。しかし、生活の質を向上させ、社会とのつながりを維持するためには、最初から通常のスマホに挑戦し、慣れていくことの方が、長期的にはより大きなメリットがあると言えるでしょう。
高齢者には『iPhone』をおすすめする理由
1. 誰でも使いやすいように作られています
- 操作がかんたん: iPhoneは、どの機種でも基本的な操作方法が同じです。一度使い方を覚えれば、迷うことがありません。
- 画面が見やすい: 文字や絵を大きくする機能があるので、目が悪くても安心です。
2. 困った時にすぐに聞けます
- 周りに使っている人が多い: 日本では、iPhoneを使っている人がとても多いです。もし使い方が分からなくなっても、家族やご近所さんに聞けば、すぐに教えてもらえる可能性が高いです。
- お店でのサポートも安心: 困った時は、お店に行って専門の人に聞くことができます。
3. 安心で便利な機能がたくさんあります
- 安全に使える: ウイルスなど、危険なものがスマホに入りにくいようにできています。初めての方でも安心して使えます。
- 声で操作ができる: 画面を触らなくても、「〇〇さんに電話をかけて」と話しかけるだけで、スマホが動いてくれます。
- 写真がきれい: きれいな写真がかんたんに撮れるので、お孫さんや旅行の思い出をきれいに残せます。とった写真をiPhone同士なら共有できます
これらの理由から、iPhoneは「スマホは難しそう」と感じている方でも、安心して始めることができる、とても良いスマホだと言えます。
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