高齢者の方が車を乗る理由として多いのは『買い物』『仕事』『送迎』『通院』です。
徳島県内において、自動車以外の移動手段の確保が難しい状況であることは事実です。
運転の衰えは自覚しにくいもの
年齢を重ねると、視力や判断力といった運転に必要な能力は徐々に衰えていきます。しかし、長年運転してきた人は、その変化に気づきにくいものです。
周囲からの声に耳を傾ける
運転している本人が自覚していなくても、家族や友人など周りの人は、運転の危うさに気づいていることがあります。「運転が心配」「免許の返納を考えた方が良いのでは」といった声が聞こえたら、真摯に受け止めましょう。
客観的な判断も大切
家族や友人からのアドバイスだけでなく、客観的な判断も大切です。運転免許センターで高齢者向けの運転診断を受けたり、専門医に相談したりするのも良いでしょう。
運転技能簡易教習という第三者に判断してもらえる方法
ご両親に運転免許の返納を促すのは、非常に難しい問題ですね。特に、長年運転されてきた方にとっては、運転能力の衰えを認めることや、生活が変わることへの不安が大きいかもしれません。
しかし、事故を起こしてからでは後悔先に立たずです。説得もむやみな強硬策も逆効果となる可能性があるため、慎重な対応が求められます。
家族だけの説得では難しい。そんな時に、徳島県では『運転技能簡易教習』があります。
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運転技能簡易教習とは
運転免許センターで教習を申し込むことにより、高齢でも運転が安全に行うことができるか判断してもらえます。
場所:運転免許センター 地図 板野郡松茂町満穂字満穂開拓1番地1
申し込み日時:月〜金曜日 9:00 ~ 16:00
開催日時: 毎月第2、第4水曜日 13:30 ~ 15:30
実施内容
- 実車指導:運転免許センターの車両で、運転技能等を個別に指導。
- 安全運転サポート車試乗体験:安全運転サポート車に同乗して安全運転機能の体験。
- 実車指導: タブレット型パソコンを使用して物忘れプログラムの実施。警察庁方式による認知・判断力診断の実施
定員:1日(1回)につき6名まで
手数料:無料
免許返納は決して恥ずかしいことではない
運転免許の返納は、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の運転能力を客観的に判断し、安全な選択をすることは、周りの人への思いやりでもあります。
免許返納後の生活も考える
免許を返納した後の生活について、事前に考えておくことも大切です。公共交通機関の利用や、家族の送迎など、移動手段の確保について検討しておきましょう。
まとめ
運転の衰えは誰にでも起こりうるものです。周りの人の声に耳を傾け、客観的な判断も取り入れながら、安全な運転について考えていきましょう。
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