免許を返納した後でも、生活必需品の買い物などには移動手段が必要ですね。高齢者向けに車に代わる移動手段をご紹介します。
【遠方への移動が必要な方におすすめの手段】
『シニアカー』
『電動アシスト付き4輪自転車』
【シニアカー】
シニアカーは、
1回の充電で約5時間使用可能
最大速度は時速6km(成人の早歩き程度)
登坂能力は10°スーパーなどで屋上へのスロープが大体10°となっています。
価格は新品で約30〜50万円程度です。
介護保険でのレンタル料は月額2000円〜8000円となっていますが、実際にはあまり利用されていません。
その理由として、集合住宅に住んでいる場合に車の置き場や充電場所について、事前にオーナーと相談する必要があります。
一部のスーパーでは、シニアカーでの入店が許可されることもある様です。
よく聞くシニアカーと電動車椅子の違い
シニアカー(電動カート)と電動車椅子は、どちらも高齢者の外出を支援する乗り物です。
【シニアカー】
見た目が特徴的で、ハンドルで操作します。
主に屋外移動用として長距離移動に多く使用されます。
「セニアカー」はスズキの商標登録で、製造・販売しているシニアカーです。
【電動車椅子(ジョイスティック型電動車椅子)】
手元のスティックで操作するものがほとんどで室内で使われることが多く、
小回りが利来ます。多くのモデルがコンパクトに折りたたんで収納可能となっています。
シニアカーを介護保険でレンタルする場合
シニアカーの操作には乗車や降車する際に一定の歩行能力が必要であり、足の不自由な方には適していません。
介護保険でレンタルする場合は要介護2〜5の人に限られています。要介護2というのは移動に問題がある状態です。矛盾していますね。
シニアカーの道路交通法について
シニアカーは軽車両ではありません。
歩行者と同じ扱いになるので歩道を右側走行することになります。
免許やヘルメットは必要ありません。
シニアカーの事故
シニアカーの事故が多いシチュエーション
坂道での転倒事故(10°以上の急な坂道)
10°以上の坂でなくても斜め走行や急ハンドルが危険です。
踏切での事故
線路の溝にタイヤがはまってしまうことがあります。直角に走行しましょう。
車道
歩道を走行しないことで事故に巻き込まれてしまいます。
横断歩道
シニアカーとベビーカーや自転車が接触することがあります。
雨天時
傘を使用すると危険なので雨合羽を使用してください。
シニアカーの保険
例えば、車の接触事故で被害者になった場合、同居の家族が加入する自動車保険に「人身傷害保険」が付いていれば、「歩行中の事故」として補償を受けられます。
一方、加害者になった場合は、個人向け賠償責任保険が役立ちます。この保険は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの「特約」として加入でき、同居の家族も保障されます。1世帯に1人でも加入しておけば、万が一の時に備えることができます。
免許返納後の運転経歴証明書を利用することでお得に
徳島県では運転免許返納後に『運転経歴証明書』が交付されます。
『運転経歴証明書』を使用することで,
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他にもお得なサービスを受けることができますのでこちらからご確認下さい。
令和6年度の高齢者運転免許自主返納者優遇店ガイドブックができました!|徳島県ホームページ「令和6年度の高齢者運転免許自主返納者優遇店ガイドブックができました!」引用許可いただいています。
4輪電動アシスト付き自転車
4輪電動アシスト自転車は、安定感と便利さを兼ね備えた自転車です。
高齢者や自転車に不慣れな方でも、安全に利用できるように設計されています。
『徳島市 4輪電動アシスト付き自転車 けんきゃくん』で検索すると詳細が出ますが、販売店舗は少なそうです。
特徴
- 高い安定性
- 4つのタイヤが均等に車体を支えるため、転倒のリスクが大幅に軽減されます。
- 特に「けんきゃくん」や「遊歩リベルタ」などのモデルは、重心が低く設計されており、さらに安定しています。
- 重い荷物の運搬が可能
- 大型バスケットが装備されており、21~26kgの荷物を運ぶことができます。
- 電動アシスト機能により、重い荷物を積んでも楽に走行できます。
- 乗り降りが簡単
- フレームが低く設計されているため、足を高く上げる必要がなく、乗り降りが楽です。
- これにより、乗り降り時の転倒リスクが軽減されます。
- 安定した発進
- 4輪の構造により、こぎ始めが安定しており、膝への負担も軽減されます。
- また、停車中も安定しているため、発進時のふらつきがありません。
デメリット
- 4輪のフレーム構造が複雑なため、重量が増します。一般的な2輪自転車に比べて取り扱いが少し大変です。
- 曲がる時の操作に慣れが必要
- 4輪自転車は、体重移動ではなくハンドル操作で曲がります。
2輪自転車に慣れている方は、最初は運転しづらいと感じるかもしれません。
まとめ
車に代わる乗り物として『シニアカー』と『4輪電動アシスト自転車』を紹介しました。
遠距離から近距離で使用したいのなら『シニアカー』
近距離で使用したいのなら『4輪電動アシスト自転車』
4輪電動アシスト自転車でも転倒しないことはありません。
自転車に乗れるのであれば、
自転車から【電動アシスト自転車】に、
その後【3輪自転車】、【4輪電動アシスト自転車】と身体の状況に合わせて変更を考えてみるのも良いかもしれません。
シニアカーや自転車以外でも、
【徳島市バス無料乗車証】は、市内に住まれ、前年度の市町村民税額の所得割額が60,000円以下の人に、70歳になる年度から交付しています。
自分の状態に合わせて乗り物を変更することで、長期的な健康の維持につながると思います。
本人・家族が元気なうちに考えておくことが重要です。
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